今から20 年前、和歌山県みなべ町の最上流に位置する山林地帯(三里ヶ 峰)において、民間業者がサーキット場の建設を見越し森林を切り開き、大 規模な開発工事を始めました。しかし、開発途中に計画は中止。それから 16 年後、変わり果ててしまった山を自らの力で守ろうと、みなべ町が民間 業者から多額の予算を投じて買戻し、森を復元しようと活動を続けてまい りました。
「みなべ百年の森づくり」は森だけに限らず山・川・海の連携が基になっ ています。植樹する際、同時に使用済みの備長炭を土に混ぜる事によって 上流の水質をより澄んだものにし、海中にも備長炭を沈める事によって海 の環境を改善するなどして、海の生態系を保護し、それが漁業などにも反 映されるようなシステムをあくまで自然に構築しています。
以前から掌は、この「みなべ百年の森づくり」にも参画させて頂いておりま す。掌が生まれ故郷のみなべ町に送り届けた使用済み備長炭は山、川、海の 生態系を守るために欠かせない「生命の源」として新たに生まれ変わり、そ の形が存在する限り故郷の地で役立っています。 掌は、これからもみなべの方々の想いを大切に受け止めながら自然から享 受する恩恵やみなべの魅力を銀座から発信してまいります。