記憶する風景、ガラスそして備長炭   |   冨樫 葉子

 記憶する風景、ガラスそして備長炭 溶けた柔らかいガラスに息を吹き込む行為は、硬い木の枝から蕾がほころぶ姿とイメージが重なります。
自然物の法則的な構造や繊細な花びらは光や風など環境の影響を受けて変化していく。。
それらに触れて感じた愛おしさや呼び起こされる記憶の原風景をガラスの姿に留めたいと願っています。
 備長炭は断面の艶や切り口、重量感や硬質感においてガラスと似たようような印象を持ちました。この備長炭とガラスのコラボレーションによって、空間に新鮮な調和と響き合いをもたらすと期待し、制作に取り組みました。


展示期間:2019 年10月29 日〜 11 月13 日

冨樫 葉子(トガシ ヨウコ)

武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業後、富山ガラス造形研究所と海外のワークショップ等でガラス造形を学ぶ。
2010年 宮尾洋輔氏と神奈川県足柄上郡松田町に宮冨ガラス工房を設立。
ホテル、病院、寺院、企業社屋等のパブリックスペースや、マンション、個人住宅のためのアートワーク制作と展覧会での作品発表を主に活動している。

http://www.scn-net.ne.jp/~miyatomi/