輪郭が溶け込むデザイン   |   福原 奈津子

TANAGOKORO THE BARリニューアル
ロゴデザインについて

TANAGOKORO THE BAR のロゴデザイン・それに伴うサインリニューアルを担当させていただきました。デザインは、老舗BARが建ち並ぶ銀座という立地にふさわしい佇まいであることが大前提だと考えました。
落ち着きを求める大人たちが心地よく過ごせること。建築家・小川博央氏による内装にもそれが表れていました。店内に入ると目に飛び込んでくる木の壁面スリット。そして、空間の絶妙な光のニュアンスを作り出す。柔らかい光の灯る店内は、まったりとリラックスできる特別な時間。そこでお客様が過ごす時間をイメージし、ロゴデザインにつなげていきました。
空間の情緒を体現するように、マーク・ロゴタイプは、ゆったりと輪郭が溶けていくようなデザインに。マークは、BARとしての分かりやすさをTANAGOKORO の「T」とカクテルグラスをモチーフにし表現しました。ブランドカラーは、内装にポイントとして使用されている素材「真鍮」をイメージした色へ。高級感、品質感を演出しました。
BARの心地よさと共に、その空間に溶け込んだデザインも合わせてご覧になっていただけたら幸いです。


2018年01月31日

福原 奈津子(ふくはら なつこ)

アートディレクター/グラフィックデザイナー
TUNA&Co. 代表

鳥取県米子市生まれ。千葉大学工学部デザイン工学科卒業。
デザイン会社を経て、株式会社佐藤卓デザイン事務所入社。2011 年独立。
多くのプロジェクトにおいて、ストーリー作りを大切にしながらトータルに関わる。主に、新規ブランド/新規店舗立ち上げのブランドネーミングからコンセプト開発、CI・VI 開発、パッケージデザイン、店舗デザイン、Webデザイン、商品開発など。デザインという手法を中心にしながら、イベント企画や展覧会企画/制作、地域を盛り上げる活動も行う。

受賞歴
GOOD DESIGN AWARD 、竹尾賞審査員賞、日本パッケージデザイン大賞入賞 など。

www.tunaandco.com